鏡の中の変化
教室に通われているある生徒さんから、ご自身の身体の変化についての驚きと喜びの声をいただきました。
太極拳の稽古では、足の裏の感覚や、股関節の緩み、骨盤の位置などを細かく調整していきます。
そうした積み重ねが、日常の立ち姿や歩き方にも自然と現れてきたのかもしれません。
ご本人の素直な驚きが綴られた文章をご紹介します。
人から言われたときは半信半疑だったのですが、ふと鏡を見たときに「やっぱりそうなのかも!」と思ったことがあるので、今日はそのことを書きたいと思います。
実は私、以前は歩くときにつま先が外に向くような足の出し方をしていました。
いわゆる「ガニ股」気味だったのでしょうか。
さらに、足はかなりのO脚(オー脚)でした。
足がまっすぐではないことは自分でも知っていました。
ただ、それよりも足の太さが気になっていて(例えば合うロングブーツを探すのに苦労するのです…)、まっすぐかどうかよりも、太いことが悩みだったんです。
正直なところ、足のラインについては諦めていて、真剣に考えたことがありませんでした。
他人の目は誤魔化せない?
そんなある時、知人からふいに声をかけられました。
「脚、まっすぐになってますね」
「!?」
言われて改めて確認してみると、確かに以前とは違うのです。
歩くとき、無意識のうちにつま先がまっすぐ前に出るようになっています。
さらに言うと、O脚だったはずの脚が、直立したときに膝と膝がとても近くなっていることに気づきました。
私はこれまで、運動らしい運動をしたことがありませんでした。
生活の中で変わったことといえば、太極拳を始めたことくらい。
これは、太極拳の稽古を続けてきたことによる変化ではないかと感じています。
本当にびっくりしました。
太極拳が身体に与える影響を、身をもって実感することになったのです。
身体の声を聞くということ
そういえば、練習仲間からも似たような話をよく聞いていました。
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「いつもは猫背気味なんですが、練習の後は背筋が伸びて、背が高くなった気がするんです」 -
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「ちょっと風邪気味だったけど、一路(型)を通したらすっきりしました」 -
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「気持ちが整うせいか、稽古の後は料理が美味しく感じられるんです」
私自身もこれまで、「太極拳を練習して肩がこりにくくなった」とか、「身体の隅々まで意識を通すことで、指先まで神経を通わせることの意味に気づいた」といった内面的な感覚の変化は感じていました。
でも、こんなふうに目に見える形での変化が現れるなんて、すごいことだなと思います。
自分の身体が少しずつ変わっていく過程に、静かな感動を覚えています。
※これらはあくまで個人の体験談であり、特定の医学的な効果・効能や、すべての方への効果を保証するものではありません。
東洋身体研究室 代表 裏山 元紹