2025.12.22 練拳閑話

現代における太極拳の意義

私の専門は「陳式」ですが、それはあくまで対外的な呼称に過ぎません。私が追求しているのは、流派の枠を超えた、純粋な「太極拳」そのものです。
太極拳が太極拳たる所以は、そこに「太極の理(陰陽)」が存在するかどうかにあります。

1. 流派を超えた「太極」の本質

私の専門は「陳式」ですが、それはあくまで対外的な呼称に過ぎません。私が追求しているのは、流派の枠を超えた、純粋な「太極拳」そのものです。
太極拳が太極拳たる所以は、そこに「太極の理(陰陽)」が存在するかどうかにあります。

2. 「直列」ではなく「並列」で動く

多くの人が太極拳を「手→足→体」といった順番で動く「直列運動」だと捉えがちですが、本来の太極拳は「並列運動」です。
拳論にある「一動無有不動(一つ動けば、動かないところはない)」という言葉通り、全身が一斉に動き、一斉に止まる。
この身体操作があって初めて、太極拳の主要戦術である「引進落空(相手の力を引き込み、空に落とす)」が可能になります。

3. 「陰陽」と「循環」のメカニズム

動作の中に「陰と陽(右と左、開と合)」を明確に内包させること。そして、両手で常に太極図(円・螺旋)を描くこと。
「欲右先左(右に行きたければまず左へ)」という言葉があるように、動作の前段階には必ず「弛み(リラックス)」が入ります。
しかし、それは単にだらけることではありません。内側に「掤(ポン=張り)」を保ちながら弛むことで、相手の力を引き出し、コントロールするのです。

4. 身体という「消耗品」を使い切るために

本来、これらは敵を倒すための武術的合理性です。しかし、私闘が許されない現代において、この技術は何の役に立つのでしょうか?
私は、太極拳を「自分の体を理解し、最後までこの身で生きていくための技術」だと考えています。

車や家電と違い、人間の体には交換部品がありません。体は「修理不可能な消耗品」です。
無理な動きで酷使すれば、知らず知らずのうちにすり減っていきます。

「いかに効率よく敵を破壊するか」という武術の極意を裏返せば、それは「どうすれば自分の体を壊さずに効率よく動かせるか」という身体操法に通じます。

太極拳とは

太極拳とは、「太極の理」を体現する身体技術。
それは、一生付き合っていく自分の体を、いつまでも自分のものとして扱うための知恵なのです。

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