活動の歴史と肩書き

1997年、「内家拳研究会 五行會」という名前で活動を開始した当研究室は、
その名の通り、「内家三拳(太極・形意・八卦)」を練習種目とし、
それらに通底する原理を学ぶグループではあれど、それはあくまで、
武術という面にこだわったものでした。それが発足5年を経た後、
「東洋身体研究室 TAO BODY making laboratory」
に変更したのは、以下のような理由からです。

まず、私個人が、あくまで武術家ではなく、
武術の研究者(含む実践)であるという立場を明確にするためです。
武術という一種の身体表現・鍛錬を通して模索しうるすべての現象を真摯に捉え、
生活に、大げさにいうならば人生にいかにフィードバックできるか、
という点をも含んだ活動を行っていきたいのです。

私の肩書きは、「タオ・ボディ・メイカー(TAO BODY maker)」といいます。
もちろん私の造語ですし、さらに当たり前ですが、日本に一人しかいません。

「TAO BODY」の日本語訳は、やはり造語になりますが、「太極体」となります。
「太極体」とは…簡単に言うと、「太極の状態にある体」という意味です。
そして、それは、「前後、左右、上下、内外などのあらゆる対立のバランスがとれている状態」なのです。
「太極」とは、本来的に「陰」と「陽」の対立概念で構成されており、
「太極図」にみられるように、その「陰」「陽」もまた、
それぞれの中に「陽」と「陰」を持ちうる、 といった入れ子構造になっています。
これはいうならば、コンピューター的二元論であり、 また、
カオス理論で述べられる「フラクタル構造」と意を同じくするものです。
カオスは、「混沌」と邦訳されますが、これを私は、周易に見られる「無極」ととらえています。

太極図

「太極とは、無極から生じた動と静の兆しであり、
陰陽の母たるものである」

清代の武術家・王宗岳は、「太極拳譜」の冒頭でこう述べています。

「無極」はすべてを内包してはいますが、そのままではやはり無秩序な集合体にすぎません。
そこに秩序が与えられたものが「太極」の状態であり、 それを我が身で体現したものが、
すなわち私の目指す「太極体」なのです。
そのための最も有効な手段こそが、東洋的な武術に見られる身体技法の原理であると信じています。

 

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